2年前の 1月に 初めて、ぼくたち HANS と 呼んでるんですが、HPV ワクチン関連神経免疫症候群と いうんですけど、その 頭文字を とって HANS、ハンスと いいます、この 病気の 患者さんに 初めて 出会いました。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:07:42この 病気、最初は 研究班の 先生方が いわれてるとおり、疼痛障害で 来るもんですから、私 ながらく 子どもさんの 線維筋痛症を 診ていたので、痛みだということで 紹介を 受けました。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:11:04その お子さんたちを 診ているうちにですね、おかしなことが いろいろ ついて来まして、これは どうも 違うんじゃないかということを 考え始めて、それからあと 半年くらいの 間に 同じような 患者さんが 10例 集まりました、今 論文も 英文で できるところです。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:14:24その後、今 私たちが もっている データが 4種類 ございます。 1つ目は 厚生労働省のほうへ 報告のあった 2,500例の HPV ワクチン副反応の 子どもさんたちの データです。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:16:54私ども、難病の 治療研究を 推進する 財団というのが ございまして、そこで 研究班を 立ち上げました。 そこで いま 16人でしょうか、何とかしたいという 思いのある 先生方が、毎月 勉強会を やっております。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:20:48その 先生方に お願いして、この 2,500例のうち、ほぼ 半分ですけども、1,231名の 患者さんを 重症例として ピックアップしました。 厚労省は たしかこれ 500例くらいの 重症例だと いってますが、大きな まちがいです。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:23:393番目の データは、この 難病の 研究推進財団の 研究班の 先生方のなかで、特に 慈恵医大、それから 虎ノ門の アーバンクリニック、ここに 全国から ご紹介いただいた 患者さんたちが、現在は 140数名 いるんですが、ちょうど 104名のときに 解析いたしました。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:28:52私どもの データ、厚労省の 2,500例の データ、それから HANS の 難病研究班の データ、この 3つに 関して、昨年の 10月に 私どもの 英文の 論文を 読まれた デンマークの 先生から お電話を いただきました。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:33:49デンマークにも 1,123名、同じ 病状の 患者さんが いるということを 伺って、私どもの 研究班の 班長を やっております 西岡久寿樹先生が デンマークに 12月の はじめに 飛ばれました。 コペンハーゲンから 私、電話を もらって「同じだよ」と いわれました。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:37:48それから 折返し 1月になって デンマークの 先生が 来られて、ちょうど そこに 入院する 患者さんが いたもんですから、その 患者さんを 診察していただきました。 その 先生の 考えも「同じだよ」ということでした。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:41:34厚生労働省に 副反応報告の あった 2,500例は、これ 条件が ありまして、ワクチンを 注射してから 28日以内、ほぼ 1ヶ月以内の ものだけを 副反応として 捉えるということで、報告の あったものです。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:46:02ところが 私たちは 実際の 患者さんが 訪ねてきてくださるという 経緯のなかで、私ども 10例を まとめたら、ワクチンを 接種した 直後から 6ヶ月までの 経緯が ありました。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:48:23そして たいへん 悲惨なことに、それぞれの 方々は 平均して 10病院くらい これまで 回ってきていて、そこで 心身反応である、心の 病気である、なかには「お母さんが 育て方が 悪かった」と いわれ、本当に 打ちひしがれて (続)
2015-03-31 23:53:30「病院なんか もう 行くもんか」ということで、おうちに こもっておられる 方たちが たくさん いらっしゃったと いうことです。(横田俊平さん)
2015-03-31 23:55:14ちょっと 比較してみますと、私どもの 患者さん 10名は ワクチンを 打ってから、0 から 6ヶ月ですね。 ところが 厚労省の ほうは 4週間という ことですから、臨床症例が 違わないかと いうことを やりました。(横田俊平さん)
2015-04-01 10:20:56いわば 早期の 反応が 28日以内の 厚労省の 患者さんたちの なかには 多くて、臨床症状のあった 頻度で 調べますと、一番 多かったのは 失神とか 意識障害でした。(横田俊平さん)
2015-04-01 10:24:50私ども、自分たちの 考えてる 病名でなくて、ご報告に 書かれている 言葉そのものを 使っています、いずれ 発表する 予定です。 なかには「限りなく 失神に 近い 状態」ですとか、そういうのを 別枠で ちゃんと 解析しております。(横田俊平さん)
2015-04-01 10:28:14一番 多いのは 失神、意識障害 それから 発熱と 痙攣、そして 4番目に 全身痛と 頭痛、それから 筋力低下というのが 挙げられていて 4位、5位が そんな 症状です。(横田俊平さん)
2015-04-01 10:34:11すなわち 神経筋症状が 非常に 多く 現れている 症状です。 これは いわば 追跡症状を 捉えているんだと 思います。(横田俊平さん)
2015-04-01 10:35:41今までの 私たち 10例の 症状は 非常に 多彩でして、私たちの 分類のなかに 置きますと、まず 1番目に 疼痛性障害と いうことで 全身痛、頭痛 それから しびれ感が 非常に 強く 出ます。(横田俊平さん)
2015-04-01 10:38:03