福岡レポート(9) 福岡市経済振興局産業政策部新産業課 その1

※2007年夏の福岡について

福岡市役所の松浦さん

さて、ここからの5回は、福岡市役所におじゃまして行ったインタビューをお届けいたします。今回の福岡レポートの中で、実は最も重要な部分がここかもしれません。かなり長いですが、ぜひ、しっかりとお読みください。

「福岡をゲームのハリウッドに!」というGFFさんの大目的を実現するためには、ゲーム会社さんが集まっていっしょにがんばろうというだけでは足りません。モデルとなっているハリウッドもそうなのですが、映画会社だけが集まってできているわけではありません。西海岸の大学には数多くの映画学科があり、多くの有名監督や俳優を輩出しています。また、映画は一種の国策産業として発展もしてきました。そのように、産・官・学、産業と行政と学問が結びつかなければ、大きな力にはなり得ないわけです。

GFFさんはすでに福岡市、九州大学と連携して福岡ゲーム産業振興機構という団体を作っています。取材に御対応いただいた福岡市経済振興局産業政策部新産業課の松浦さん(写真)がお持ちなのは、その機構で作られ、配布されているパンフレットです。このパンフレットは福岡市の予算で作られているのですが、編集作業やデザイン等はGFFさん(ガンバリオンさん)が担当されたそうです。わかりやすいところでは、こういう活動も産・官・学の連携の結果としてあるわけです。

おそらく世界的に見ても例のない規模で進んでいる「ゲームでの産・官・学連携」は、どのようにはじまり、どのように動き、そしてどこに向かうのか? 僕自身の疑問を率直にぶつけながら(失礼いたしました < 松浦さん)、お話をお聞きしてきました。

倉西(以下、−−):まず、なぜ、福岡市がGFFさんとの連携を考えられたのか、その背景からお聞かせください。

松浦令治氏(福岡市経済振興局産業政策部新産業課、以下敬称略):私が所属する部署は、福岡市の次代を担う産業分野を探し、その方々と協力しあって福岡市の経済をもりあげていこうということを目的としています。特に新産業課は、比較的新しい産業分野を扱っています。候補としては音楽やロボット技術というような案もあったのですが、その中で、私たちはデジタルコンテンツというものの将来性に注目しました。ただ、デジタルコンテンツといっても様々なものがあります。そんな中で何に注力し、産業集積(倉西注:おおざっぱな解説ですが、「産業集積」とは、特定のエリアに関連する企業を集め、その産業の成長を図ることと、御理解ください)を図っていこうかと考えていた時に、GFFさんと出会ったわけです。当時、GFFさんは発足されて間もないころだったと思いますが、九州大学さんとの包括的な連携に入ろうとしていたんですね。その場にも、市として立ち会わせていただりする中で議論が進み、一緒に福岡のゲーム産業をもりあげていきましょうということになりました。ただ、市役所が業界団体であるGFFさんに直接参加することはできませんから、GFFさん、九州大学さんと福岡市で福岡ゲーム産業振興機構という団体を設立し、一緒に活動していくことになりました。

■FUKUOKA 2007

※GFF主要三社ロングインタビュー全文はこちらです
TSUTAYA 福岡天神OPENを含むレポートはこちらです
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福岡市経済振興局産業政策部新産業課さんへのインタビュー

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