Retina MacBook ProをiFixitが解剖 バッテリー接着で“最も修理しにくい”PC

「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」のSSDは特殊なネジでとめてあり、RAMはロジックボードにハンダ付け、バッテリーパックは接着剤で貼り付けてあることがiFixitの分解で明らかになった。

» 2012年06月14日 08時14分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]
 retina 1 MacBook Pro Retinaディスプレイモデル

 米Appleの一連のモバイル製品の分解マニュアルを掲載している米WebサイトiFixitが6月13日(現地時間)、AppleがWWDCで発表した「MacBook Pro Retinaディスプレイモデル」をさっそく解体した。多数の写真入り分解マニュアルはこちら

 Apple製品の修理が本業のiFixitは、独自のツールを駆使して製品を壊さずに解体してきたが、新MacBook Proは“最も修理しにくい”製品だと評価した。

 retina 2 解体図

 まず、RAMがロジックボードにハンダ付けされている。SSD(韓国Samsung Electronics製)は独自のネジでの装着だ。

photo 赤枠がGeForce GT 650M、オレンジ枠がCore-i7 3720QM、緑枠がHynix H5TC2G83CFR(RAM)、青枠がThunderboltコントローラ

 極め付きはバッテリーで、ネジではなく接着剤で貼り付けられており、簡単には取り外せない(iFixitは断念した)。バッテリーの裏にトラックパッドのケーブルが隠れているので、トラックパッドに問題が生じても修理は難しいとiFixitは言う。

 また、ディスプレイにはiSightのカメラやWi-FiとBluetoothアンテナが組み込まれており、いずれかに問題があった場合はディスプレイ部分をすべて交換する必要があるという。

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