遊びでやってるだなんて思わないで!
そう現場の研究者や天文学者らは叫んでいるようですが、あの一時は世界合同探査計画まで実施されて盛り上がっていた、地球外生命体の発する信号キャッチを目指すSETIプロジェクトが、大いなる存続の危機とも呼ぶべき事態に陥ってしまいましたよ。なかなか研究価値を認められず、十分な資金提供を得られない問題が根強いようですね。
実はSETIの中でも最大の探査拠点の役割を果たしてきた米国カリフォルニア州北部のアレン望遠鏡アレイ(ATA)の電波望遠鏡群は、すでに4月半ばに資金難からハイバネーションモードへと移行して運用を休止中。どうやら財政難の連邦政府にとって、単刀直入に言えば「わざわざ大金を注ぎ込んで夢見るET探しなんてやってられるわけない」って論調が優勢のようでして、SETIでは寄付を募っていますけど、いまだに明確な資金確保のメドはついていないとのことですよ。
ただ、SETIの関係者の失望や嘆きは非常に大きく、せっかく探査対象となる有力な惑星が大量に見つかり始めたこの時期にプロジェクトを大きくスローダウンせざるを得ないことへのショックを隠せない様子でした。どなたか我こそはって億万長者なサポーターが現われないもんでしょうかね~
[SETI via Mercury News]
Sam Biddle(米版/湯木進悟)