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空芯菜が庭に生える西表島の食生活
内藤 祥(西表西部診療所)

2011/03/04

 「離島の食生活」という言葉にはどのようなイメージがあるだろうか。一般的にはどちらかというとマイナスの印象が強いようだ。アクセスの悪い辺境の離島においては、いつも同じような野菜や魚ばかりでレパートリーには乏しいというイメージなのかもしれない。

 しかし実際は沖縄の食文化は非常に特殊であるだけでなく、実に多様である。特にこの八重山地区、なかでもやはり生命の宝庫である西表島は群を抜いて食文化が豊かだといえるだろう。実際、食べることが何よりの趣味である私が、ここに住み始めてから1年半の間に様々な食を求めて挑戦してきたつもりだが、西表島の食材を食べ尽くすにはまだまだ至っていない。

連載の紹介

離島医師たちのゆいまーる日記
沖縄県の離島診療所で働く、出身県も経験年数もさまざまな10人の医師が、診療だけにとどまらない日々の生活をつづります。「ゆいまーる」とは沖縄方言で相互扶助の意味。「ゆいまーるプロジェクト」は沖縄県の離島で働く医師たちが集う組織です。現在の執筆者は。「こちら
「ゆいまーる日記」が電子書籍になりました

 2009年から3年間、沖縄の離島で働く若い先生方に持ち回りで執筆していただいた「離島医師たちのゆいまーる日記」。連載のうち、選りすぐりの60本を再編集の上、電子書籍にまとめました。離島で1人で働く医師にはどのような役割が求められるのか、休みは取れるのか、家族はどうなるのか、島の人たちとの関係はどうなのか――。現場の話がぎゅっとつまった書籍となっています。

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