マランツ、3DやiPodデジタル接続対応の薄型AVアンプ

-薄さ105mmの「NR1601」。実売72,450円


9月中旬発売

標準価格:72,450円


 マランツコンシューマー マーケティングは、スリムな筺体の7.1ch AVアンプ「NR1601」を9月中旬より発売する。価格は72,450円。ボディカラーはブラック。

HDMIはARCに対応

 2009年8月発売の「NR1501(63,000円)」の上級モデルで、外形寸法は440×367×105mm(幅×奥行き×高さ)という薄型のボディが特徴。重量は9kg。薄型化とともに奥行きも短縮することで設置の自由度を高め、薄型テレビ向けの薄型ラックにも無理なく収納できる。なお、NR1501は引き続き併売される。

 NR1601では、新たにHDMIのバージョンを1.4aとし、3D映像伝送やオーディオリターンチャンネル(ARC)に対応。HDMI CECやスタンバイ時のHDMI信号パススルーにも対応した。

 加えて、フロントパネルにiPod/iPhoneのデジタル接続が可能なUSB端子を新搭載。NR1601の搭載DACを使って、高品位な音楽再生ができる。iPodのコントロールはiPod本体を操作するダイレクトモードと、テレビを見ながらアンプのリモコンで操作するリモートモードの両方に対応。iPodの充電にも対応する。iPod/iPhoneだけでなく、USBメモリなどに保存したMP3/WMA/AAC/WAVファイルの再生も可能。

 また、背面のM-XPortには、9月15日発売予定のBluetoothレシーバー「RX101」(オープンプライス/実売1万円前後)を接続することで、Bluetooth対応携帯電話やオーディオプレーヤーの楽曲をNR1501で再生できる。対応プロファイルはA2DP。RX101は赤外線受光部としても利用できるため、扉付きのラック内にNR1601を収納しても、RX101を経由してリモコンの操作を行なうなどの応用も可能という。

RX101

RX101の利用例

 ボディデザインは従来モデルを踏襲。フロントパネルはアルミとガラス繊維強化レジン製の曲面パネルからなる異種素材の3ピース構成とすることで振動モードをコントロール。音質への悪影響を防いでいる。

セットアップ用マイク

リモコン

 アンプ部出力は最大75W×7ch(6Ω)、定格50W×7ch(8Ω)で、各チャンネル同一クオリティーのディスクリート・パワーアンプを搭載する。デュアルコアの32bit DSPを内蔵しており、ドルビーTrueHDや、DTS-HD Master AudioなどのHDオーディオフォーマットのデコードに対応。専用マイクを使った自動セットアップ機能「Audyssey MultEQ」も装備しており、スピーカーサイズや距離、音量を自動設定できる。

 MP3やWMA、AACなどの圧縮音源を復元するとともに、低音域の量感も補正する「M-DAX2(Marantz Dynamic Audio eXpander 2)」も搭載。USB接続したiPodなども高音質に再生可能とする。また、フロントハイトスピーカーを使って、高さ方向の広がりを実現する「ドルビープロロジックIIz」や、「ドルビーバーチャルスピーカー」も搭載している。


 入力端子はHDMI×4、コンポーネント×3、コンポジット×3、同軸デジタル×1、光デジタル×2、アナログ音声×6(RCA×5、ステレオミニ×1)。出力端子はHDMI×1、コンポーネント×1、コンポジット×2、サブウーファプリ×1、ヘッドフォン×1。リモート制御端子も装備する。

 アナログビデオ信号をHDMIから出力するビデオコンバート機能を搭載。また、アナログオーディオ回路はデジタル回路や映像回路からのノイズの影響を避けるために、独立基板とし、クオリティ向上を図っている。FM/AMチューナも装備する。

 消費電力は250W(待機時0.2W)。FMアンテナやAMループアンテナ、音場補正用マイク、学習機能を搭載したリモコン(RC010SR)などが付属する。

背面

ビデオコンバート機能も搭載

(2010年 8月 20日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]