中国の高校生を対象に行ったアンケートで、約半数が「日本のイメージは桜と富士山」と回答する一方で、約8割が「日本は歴史を直視すべき」と回答した。法制網が伝えた。

 このアンケートは、北京市などにある5カ所の高校に在籍する17歳前後の男女500人に対して行ったもの。男女比率は男子18%、女子82%となっている。

 「日本と聞いて真っ先に思い浮かぶのは何ですか」という質問に対しては、45%が「桜と富士山」と回答、以下、「戦争」(17%)、「流行都市」(14%)、「武士・和服」(14%)、「家電」(10%)と続いた。また、「最も日本文化を代表するものは何ですか」という質問では、39%が「アニメや動画」と回答、「料理」(23%)、「茶道」(15%)、「歌舞伎」(9%)と続いた。

 一方、「日本人に対する認識で、最も同意するものは何か」という質問では「残忍・人情がない」が44%で最も多くなった。以下、「礼儀正しい」が33%、「男尊女卑」が17%、「忙しい」が6%となった。「日中関係をどのように発展させるべきか」という質問では85%が「日本は歴史を直視し、自らの誤りを認めるべきだ」と回答し、「国際協力分野でさらに共通認識を持つべきだ」(6%)、「中国は日々強くなっている。あえて日本との関係を修復する必要はない」(6%)、「日中経済文化交流はさらに深まって行く」(3%)を大きく引き離した。

 この結果について中国現代国際関係研究院日本研究所の馬俊成副所長は、中国の学生は日中関係について客観的かつ理性的なとらえ方をしていると分析した。また、「日本の侵略戦争は新しい若者世代が教育の中で真っ先に触れる日本に関する情報だろう」とし、「従来の愛国主義教育を受けた学生は、多かれ少なかれみな日本人はとても凶悪だと思っている。だからこそ、若者にとって日本が過去の行為をもみ消そうとしていることが受け入れられないのだろう」とも論じた。(編集担当:柳川俊之)



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