Webブラウザーを開発している米非営利組織Mozilla Foundationは2012年6月26日夜(日本時間)、新しいAndroid端末用のWebブラウザー「Firefox」をリリースした(写真1)。同日からGoogleのアプリ配信マーケット「Google Play」において無償でダウンロードできる。Android 4.0など既存のAndroid端末の多くで動作する。
Mozillaは2011年3月、既にAndroid版のFirefoxをリリースしていたが、全面リニューアルし、再リリースした。内部設計からユーザーインタフェースに至るまで全面的に見直しており、旧Firefoxとは別のソフトになっている。
開発を担当したMozilla Japanテクニカルマーケティングの浅井智也氏(写真2)は「基本動作は旧Firefoxの2~3倍高速になっており、Android最速ブラウザーに仕上がっている」と語る。Mozillaが示したベンチマークテストでは、「HTML5 Canvas」の描画で、Android 4.0標準搭載のWebブラウザーに比べて、新Firefoxは3倍以上の性能だった(写真3)。画面スクロールでも標準ブラウザー比で新Firefoxは1.5倍の性能という。