スキル・シマノ(オランダ)は9日(日本時間10日)、20日からスペインで開催される3大グランツール、ブエルタ・ア・エスパーニャの出場選手を発表し、土井雪広(27=スキル・シマノ)が名を連ねた。土井のグランツール出場は初で、同レースへの日本人選手の出場も初。

 土井は山形県出身で、山形電波高から法大を経て2004年にシマノレーシング(現スキル・シマノ)入り。翌05年から欧州でのレースに参戦。07年ツール・ド・ランカウイ総合8位、ツール・ド・北海道総合5位および山岳賞獲得、08年ジャパンカップ9位、ドイツツアー総合33位、10年ツアー・オブ・ターキー総合6位。今年4月に落車し膝蓋骨を骨折。4カ月のリハビリ後、復帰第2戦となったブエルタ・ア・ブルゴス(スペイン=3~7日)の第4ステージで9位と結果を残し、グランツールへの切符を手にした。

 土井は自身のブログで「選ばれた瞬間の気持ちはとにかく訳がわからなかったです。1年に3度しかないグランツール。その舞台に立てると思うと鳥肌が立ちます。とにかく嬉しい」とまずは喜びを表し、「僕の位置づけは、スプリンターをアシストするのはもちろんのこと、短い登りフィニッシュの際は狙っていく。あとはもちろん逃げに乗って勝ちに行くパターンです」と、ステージ優勝を狙う意気込みをつづっている。

 スキル・シマノのメンバーは土井雪広、マルセル・キッテル(ドイツ)ヨハネス・フレーリンガー(ドイツ)コーン・デコート(スキル・シマノ)ロイ・カバース(オランダ)アルバート・ティメル(オランダ)トム・フィーレルス(オランダ)サイモン・ゲスク(ドイツ)アレクサンドル・ジェニエ(フランス)。中心はキッテルとなる。