意図しない伝わり方がされるもどかしさ

 昨日発表したコントがお陰様でまたTwitterでシェアされていまして。

 

 もちろん、ありがたいはありがたいんですけど、いくつか気になった事がありました。まず、僕は全然知らなかったのですが、世の中には「野球撲滅派」という中々にニッチな闇深い層が一定数いると知り、また「大谷ハラスメント」や「野球ハラスメント」という言葉があることも知りました。

 

 僕もあのコントを作った意図としては大谷選手関連の過剰報道に辟易していたからですし、昔から文化系であったことや野球ファンの父親への反動で野球に対してはネガティブな思いはありましたが、ここまで大谷翔平または野球に対してヘイトに近い感情を抱いている人が多いことにビックリしました。

 

 強調しておきたいのは僕は大谷選手はリスペクトしていますし、NBAにハマってからはプロスポーツとにもある程度理解を示せるようになったのですが、ここまで野球嫌いの人を産んでしまったのは、僕が風刺したようなメディアのゴリ押し報道のせいなのかもしれません。

 

 また一方で、今回のコントが一部の陰謀論者の方にも好評なのが気になりました。どうやら「ニュースが大谷翔平の報道しかしない」というネタは「大手メディアは都合の悪い事実を隠蔽しようとしている」という陰謀論の考え方と非常に親和性が高いみたいです。

 

 ここで改めて僕の立場を表明しておかなければならないと思っていますが、僕は「日本のマスメディアに酷いところも多々あるけれど、SNSやネットの投稿よりは何百倍もマシ」だと考えています。その辺の詳細は以前別の記事に書きました。

 

 ただ、この大谷翔平コントへのスレッドの中で、今月撮った『アプリで出会った男が陰謀論者だった』というコントを陰謀論者の方が引用して「よく分からない人達だ」というポストしているを見かけてしまったのはちょっと笑っちゃいました。彼らの中で巨悪であるメディアを批判しているはずの僕が陰謀論者も風刺しているので、僕のスタンスに混乱してしまったのでしょう。残念ながら、この複雑な世の中は白か黒かではないんですよ…。

 

 

新作コント『大谷翔平』公開!

 毎週日曜日は『スケッチブック』!ということで、今回は今をときめく大谷翔平のコントを撮りました。

 

 大谷選手は言うまでもなく凄い人です。凄い人なのは分かるんですが、もう連日というかここ数年の大谷過剰摂取で段々食あたりみたいになってきて思いついてしまったネタです。当然、大谷翔平本人ではなく、本当は時間を割くべきニュースを蔑ろにして視聴率稼ぎのブームに乗っかる日本のテレビニュースを風刺対象にしています。

 

 ちなみにですが、数年前に撮ったコント『正直ニュース』の精神的な続編と位置付けています。テロップ素材もここから流用できたので今回はかなり編集が楽でした。撮影や編集の技術面から見ると、あの頃から相当変わりましたね…。今の感覚からするとテンポ感とかもちょっとイラッとします。

 

 なお、先に宣言しておきますが、来週はちょっと忙しすぎてコントはお休みです。その代わりポッドキャストを上げる予定ですので、お楽しみに!

 

 

『デューン 砂の惑星 Part2』見てきたんだけど…

 いやー、僕はやっぱりドゥニ・ヴィルヌーブが苦手ですね…。なんで苦手なのかずっと考えてたんだけど、おそらくそれはドゥニが生粋のビジョナリストだからだと思うんですよ。ドゥニには確固たるビジョンがあり、またそれを壮大なスケールで表現する才能には長けている。が、そのビジョンに固執するあまり、各シーンが有機的に繋がっておらず、それが淡々とした印象に繋がってしまうんですね。

 

 例を挙げるとサンドワームを乗りこなすシーンなんですが、あれも『アバター』のトルークマクトになるシーンをついつい思い出してみてましたが、やはりキャメロンはトルークマクトがなんなのか、なぜナヴィ族を率いるのにトルークマクトになる必要があるのか、映画を通して段階を追って説明し、いざ主人公が困難に直面した時にトルークマクトになるからエモーションが生まれてカタルシスを得るんですが、こうした積み重ねが『デューン』には無いんですね。

 

 もう全部ドゥニが宗教画のように全てを壮大に描くことに集中しているのですが、画と画の間に繋がりがあまり見えないから興味が持続できないんだな、と思ってみてました。はい。

 

 

FUCK インボイス!

 今日消費税の申告を初めて行ったんですよ。インボイス登録したので。で、納税額が出てきたんですけど、高くて腹が立ちましてね。一応、インボイス登録者は令和8年度まで2割特例というのがあり、2割の額だけ支払えばいいそうなのですが、それでも高くてムカつきましたし、なにより令和8年度以降は満額を払わないといけないと思うと今から震えています。本当に、誰が喜んでいるんだ、この制度…。インボイスを批判するコントは撮りましたが、いざ本当に申告する場面にならないとどれだけヤバいか実感できませんでしたね、トホホ…。

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