男女平等指数、日本は94位 女性議員増で初の上昇
【ジュネーブ=藤田剛】世界経済フォーラム(WEF)は12日、世界134カ国の男女平等度を指数化した「ジェンダー・ギャップ指数」の2010年版を発表した。日本の順位は前年の101位から7つ上がり、94位となった。日本の順位が上がるのは事実上、05年の調査開始以来初めて。女性の国会議員が若干増加したことなどが理由。ただ、全体として評価は低く、イスラム諸国の一部より下位にある。
首位はアイスランド、2位はノルウェー、3位はフィンランドで、前年と同様に北欧諸国が上位を占めた。アジア諸国で最も高いのはフィリピンの9位。日本は女性の労働参加率が低いうえ、給与や昇進に大きな差があることが順位を押し下げている。
WEFは世界各国の政治指導者や企業経営者が集まるダボス会議の主催団体。WEFは昨秋に発表した09年版のジェンダー・ギャップ指数で日本の評価に誤りがあったため、同年の順位を当初の75位から101位に下方修正している。