「みんなでひとつの本を読んで、Twitterで感想を言い合いましょう!」という Social Book Reading w/Chikirin を 10月6日(土)8pm-10pm に行うことになりました。3週間ちょっと先ですね。
この試み、発表以来、多くの皆様から反響があり、なんとこんな記事まで掲載されています。 “the author Chikirin”だなんて、超かっこいいでしょ!
(http://www.hotspotsmovement.com/uploads/newsletters/current.htmlより)
加えて、著者ご本人からもメッセージを頂きました!
というわけで、私も課題図書の『ワークシフト』を読んでいるのですが、いろいろと考えることが多いです。
大きな流れとして、ちきりんは今まで、
「日本は構造改革をすることが必要」 と考えていました。具体的に改革すべき「構造」とは、
・社会主義的な構造を、資本主義的、市場的な構造へ改革
・中央集権的な構造を、地方分権的な構造に改革
・第二次産業中心の構造を、第三次産業中心の構造に改革などです。
日本は冷戦終結後、かつ、バブル崩壊後の1990年以降 20年間にもわたって、この構造改革を成し遂げることができず、そのために経済は超がつく低空飛行を続けているわけですが、そうこうしている間に(=これらの「日本だけに必要な構造改革」が放置される一方で)、世界の構造が先に変わり始めてしまったというわけです。
それが、ワークシフトでも取り上げられている、
・グローバリゼーションの進展
・情報技術の革新(インターネット中心)
・世界的な人口構成の変化(先進国の高齢化、後進国の人口爆発)などです。
つまり日本は、「日本独自の、時代の変わり目」を乗り切る前に、「世界の時代の変わり目」に巻き込まれようとしており、前者を(ぐずぐず言い訳をしながら放置しているうちに)、後者側の変化の方が、私たちの生活に大きな影響を与える要因になりつつあるのです。
黒船や戦争など「外部要因」でしか変われない私たちの国ニッポンは、またしても外部の力により、無理矢理に180度、社会がひっくりかえされてしまうのかもしれません・・。
★★★
私自身も、7年前の2005年にはこんなエントリを書いていたのに
→ 日本に生まれただけで
2011年には、こんなエントリを書くようになっています。
→ 先進国生まれという既得権益を守るためのデモ
→ 少子化対策なんて不要でしょ!
過去6年の間に、「ちきりん」の考え方がどう変わってきたか、よくわかりますよね。
日本には相変わらず「日本の問題をどう解決するか」という視点で課題を捉えていたり、その解決のために尽力している人がたくさんいるわけですが、
あと5年もすれば、もう「日本のみの問題」なんて、どうでもいい感じになってるんじゃないでしょうか。
そうではなく、「世界が変わろうとしていることに、どう対応するわけ?」の方が、よほど大事になってくるんだろうと思うんです。
既にこの本を読まれた多くの方が、「この問題って日本だけの問題じゃなくて、世界共通の問題だったんだ!」と驚いてしまうような記述を、たくさん目にされたはずです。ちきりんも何度もびっくりしました。世界ってホントにつながっているのです。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
- 作者: リンダ・グラットン,池村千秋
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: ハードカバー
- 購入: 17人 クリック: 476回
- この商品を含むブログ (132件) を見る
まだ3週間ちょっとありますので、関心のある方はぜひどうぞ。ちきりんもこれから、いろいろ考えてみます。
そんじゃーね