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「戦争学」概論 (講談社現代新書) 新書 – 2005/9/17

3.8 5つ星のうち3.8 32個の評価

「愚かな戦争」は「愚かな政治家」が起こす! 日本軍の敗因を著書『参謀本部と陸軍大学校』で喝破した著者が、戦史から導いた「戦争回避」の原理。「平和」を守りたいなら「戦争」を学ぼう。大学で軍事学を教えないのは、先進国では日本だけである。地政学から見た国防戦略の理論、ナポレオンからイラク戦争までの戦争態様の変化など、必読の戦争入門書。


「愚かな戦争」は「愚かな政治家」が起こす!
日本軍の敗因を前著『参謀本部と陸軍大学校』で喝破した著者が、戦史から導いた「戦争回避」の原理

戦争学を学んでいないのは日本の政治家だけである
多くの日本人は誤解しているが、暴走するのは軍人だけではない。世界の歴史を見れば、戦前の日本は特異な例とすら言えるのだ。政治家がみずからの野望や誤った判断によって戦争を起こし、無用な犠牲の拡大をきたした例のなんと多いことだろうか。こうした事態を防ぐために、欧米の大学には戦争学あるいは軍事学の講座がある。ロンドン大学のキングズ・カレッジには戦争学部も設けられている。こうして少なくとも戦争学の基本を大学で学んだ者たちが、政治や外交での指導的立場についていく。だから、日本のような幼稚な議論はまず見られないのである。――<本書より>
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商品の説明

著者からのコメント

日本では、先の戦争で軍部が独走して日本を悲惨な戦争に引き込んだため、戦争は軍隊が起こすという概念が出来上がったように思われます。
しかし、世界の近現代の戦争を見ていきますと、政治指導者の野望や判断の誤りなどから、戦争を起こしているのがほとんどです。クラウゼヴィッツが『戦争論』において、戦争を「政治とは異なる手段をもってする政治の継続」と喝破しましたように、政治指導者が非軍事的手段による問題解決に行き詰まって最後の手段として戦争に訴えるわけですから、政治家が戦争を起こす、と言うのも当然でもあるのです。
自衛隊のイラク派遣をめぐる国会での議論などを見ますと、政治家があまりにも戦争や軍事について不見識であることを知り、慄然とするのです。こうした原因は、先の戦争の反省から、日本では戦争とか軍事を勉強するから戦争を起こすという風潮が定着し、大学でもこれらを学ぶことを追放した訳ですから、政治家といえども戦争についてまともに勉強する機会がなかったのです。
しかし、戦争を避けるためには、よく戦争を学び、よく知ることが必要なことは自然の理です。民主主義国の日本では、政治家を選び、監視するのも国民です。したがって、国民も戦争を避けたいなら、なおさら戦争を学ぶべきなのです。
こうした問題意識から、近現代の戦争の大要を1地政学的視座、2時代の変化とともに姿を変える戦争とその中心となった思想、3戦争と政治、戦争における政治と軍事の関係、という三つの視点から考えてみたのが本書です。
戦争や軍事は、細かい専門的事項をのぞけば難しいものではありません。毛嫌いせずに、是非とも学んで頂きたいのです。そうした意味から、本書をご一読いただければ幸いであります。

出版社からのコメント

いつまでも米国に守ってもらっていていいのか? 日本の自衛隊だけが海外で血を流さなくていいのか? 一瞬でもそんな疑問が頭をよぎらない日本人は少ないはずです。しかし、実際にそう尋ねられればほとんどの人は「戦争はよくないから」と漠然と答えるのみで、思考停止してしまうのではないでしょうか。
それは政治家たちも同じです。まやかしの論理で既成事実をつくろうとする与党、「戦争反対」と繰り返す以外なすすべがない野党。そこには現実を見据えたロジカルな議論などまったくありません。たとえば本書のなかで著者は、日本は「集団的自衛権」を確立すべきであると論じていますが、これにイエスであれノーであれ、明確な根拠を示して発言できる政治家が、いったいどれだけいるでしょうか。
欠落しているのは、自分の頭で考えようという態度であり、考えるための道筋をつくる知識です。「戦争のトラウマ」をひきずる日本人は、戦争を学ぶことと礼賛することを混同したまま60年間もすごしてきました。教育機関は「戦争」を教えることさえ放棄しました。しかし、ほとんどの国の大学で「戦争学」「軍事学」は当たり前のように教えられているのです。戦争のメカニズムを知らずに、どうして戦争を起こさない知恵にたどり着くことができるでしょう。
本書は、きちんと戦争を知ろう、そのうえでどうすればいいか考えようという著者の切実な思いが出発点になっています。地政学・各時代の戦争思想・政治と戦争の関係などの講義をとおして、田中角栄失脚の理由は地政学的思考の欠落であることや、イラク戦争と中世フリードリヒ大王の戦争の大きな共通点なども知りながら、読者は「戦争」とは何かを大づかみに理解するはずです。そして、冒頭の疑問に対して、自身の頭で考える道筋ができているのを感じることでしょう。
「概論」という一見いかめしい書名は、本書が瑣末な軍事研究ではなく大局的な戦争の理解を目的としていることを表しています。じつは、これだけ大きく真っ直ぐな書名をつけることを編集者は怯むものなのですが、本書は自信をもってこう名づけることができました。
おかげさまで発売後、数日で増刷も決定しています。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (2005/9/17)
  • 発売日 ‏ : ‎ 2005/9/17
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 304ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 406149807X
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4061498075
  • 寸法 ‏ : ‎ 10.6 x 1.4 x 17.4 cm
  • カスタマーレビュー:
    3.8 5つ星のうち3.8 32個の評価

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黒野 耐
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カスタマーレビュー

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上位レビュー、対象国: 日本

2015年1月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦争学について調べていた際に購入しました。戦争の原点から現代の戦争論を述べられた一冊です。値段に納得。
5人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2013年1月5日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
平和を目指すためには必須の教材だと思います
もっと深く学びたいと思います。
3人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2018年3月19日に日本でレビュー済み
国際政治学専攻の学生です。
近代の戦争についての理論、実践が非常によくまとめられており大変参考になりました。
国際政治、安全保障、外交を学ぶ者は必読です。
2人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2014年11月22日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
戦争を防ぐ為には戦争を知り、学ばなければ防ぐ事ができない事を知った本だった
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2005年11月11日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
極めて平易に、国家の安全を図るために必須の学問である「地政学」の重要性を語りつつ、日本の軍事的安全保障の基本がきちんと示された稀有な本である。
類似の本の中で、これくらい分かり易く、バランス感覚に優れた確かな洞察力で書かれたものは他にはちょっと見あたらない。
国会議員の必読書として、そして優れた有権者になるための基本書として、本書はぜひお薦めしたい。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2015年2月28日に日本でレビュー済み
Amazonで購入
300ページ程度で一見分量はあるが中身は無い。

90%程度は地政学と戦争に関係する(既存の)概念の雑な要約である。
この要約についても全体として狭く浅くだが、ややご都合主義的な抜粋と断定調の文章が気になる。
文章の構成としても真っ当な概説になっておらず「こういう学者がこういう事を言ったのだ」に過ぎない。
その取り上げ方は狭く浅い中でも焦点を絞り、本質を抜き出すものでは無く、どちらかと言えば専門用語
を著者に放り投げてくるだけのこけおどしに近い内容に終始している。コピペとは言わないまでも、それに近い。

一方、著者の主張は最初と最後の合計30ページ程度に見られるのだが、強い主張をする割りには具体的な
根拠・論拠の説明がない天下りなものになっている。
この30ページを言いたい為の本なのか、その他の270ページ程度を「最低限の知識」として解説したいのか、
目的が不明確な上にどちらも失敗しているように見える。焦点が絞れていない。

また、揚げ足取りの様になるが「日本の政治家や国民は地政学的素養に欠ける」という類いの主張をしている
にも関わらず、著者が参考にした文献一覧は和書や邦訳のみというのが引っかかる。
洋書や原著を読むことが和書や邦訳を読む事より優れていると言うつもりは無いが、日本では地政学がないがしろ
にされてきたと主張するならば"本場"の文献も原著や原論文として参考文献に加える方が印象が良い。
学術的にある分野をしっかり研究するならば、邦訳や和書のみでは到底足りない事はどの分野でも当然で、
そういった「海外の文献も含めたリサーチ」を著者が行ったか疑問を感じざるを得ない文献リストは実に心許ない。

文章表現力、構成能力も総じて低く、高校生か大学一年生程度のレポートを見ている気分になってしまった。

そして上記の事が逆説的に、当該分野に於いて日本が後進国であることの傍証乃至ある一例となっている気がして残念だ。
その点は著者の主張を認めたくなることは実に皮肉である。
11人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2020年7月26日に日本でレビュー済み
フランス革命によって市民社会がうまれ、国民国家となり、それに伴い徴兵制による国民軍がうまれ、戦(いくさ)は戦争、いわゆる国を挙げての総力戦となり、戦争の規模は大きくなり、核兵器の登場により総力戦の意味がなくなりましたとさ。そこでテロという新たな形式の戦争も出てきましたとさ。
難しいな。
2017年12月1日に日本でレビュー済み
地政学を中心に様々な本からまとめた感じの本。それはそれで知識の整理には役立つが、例えば、地政学を根っこに持つニクソン、キッシンジャーの戦略を読めず、国内政治だけに眼を向けていた田中角栄政権云々とか、政治家が分かっていないとか書いているは明らかに筆が滑った行き過ぎの印象。その根拠は?政治家の皆が皆認識していなくていいじゃないか?と突っ込みたくなる。この手の記述が無ければ、整理整頓された本である。
本書で改めて気付かされたが、スパイクマンの理屈では、米国はリムランドの日本や中国やヨーロッパと仲良くしてハートランドの勢力(=ロシア)に対峙した方が良いことになり、だから中国に接近する米国の動きは正当化されるべきものである。
他に印象てきだったところを一つ挙げると、
 「わが闘争」はハウスホーファーから聞いたアイデアを元に書き上げたが、日本も彼から影響を受けている。しかし、彼は駐日ドイツ陸軍武官として滞在し日本の対外政策、植民地政策から影響を受けたとされる。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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