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映画『けいおん!』の音楽シーンは「やり残したことをとにかくやりたかった」!監督が語るアニメと音楽の関係!

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音楽シーンが本作の見どころの一つであることは間違いなし!
音楽シーンが本作の見どころの一つであることは間違いなし! - (C) かきふらい・芳文社 / 桜高軽音部

 現在絶賛公開中の映画『けいおん!』の山田尚子監督がインタビューに応え、本作の音楽シーンへの思いを熱く語った。とにかく本作では「やりたかったことや、やり残したことをやりたかった」という山田監督は、映画化に際して、テレビシリーズを超えるというハードルを課していたことを明かした。

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 主人公たちが軽音部に所属しているというだけでなく、劇中バンド「放課後ティータイム」名義でリリースしたアルバムがヒットを記録するなど、本シリーズを語る上では音楽とのかかわりは決して避けることができない。テレビシリーズではライブシーンのある回の演出を担当できずくやしかったという山田監督は「だから、映画化はすごくうれしかったんです。やりたかったことや、やり残したことをやりたかったから。とにかく、唯たちに元気にライブさせたかった」とそのストレスを本作で発散した様子。それだけに本作のライブシーンには思い入れも強いらしく、「青春っていう感じのライブシーンをとにかくやりたかったんです。それだけは、テレビシリーズを超えたかった」とハードルを課していたことも明かした。

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 ロンドンが舞台になるということで、劇中では2度、ロンドンでのライブシーンがある。だが、そこではあえてアウェイ感を大事にしたという。「ロンドンでいくらかっこよくできそうな題材があっても、とにかく残念にしたかったんです。帰国後の学校でのライブが本番だったので、その助走にロンドンを使ったというか。おすし屋さんでのライブとか、すごいぜいたくなんですけどね」と山田監督は本作における音楽シーンのコンセプトを明かすと、「ライブをすることに、とにかく必然性を持たせられるようにしました。いきなり外国に行った子たちがライブをするなんていうのはファンタジーになってしまうので、そこらへんはしっかりと練り込みました」とストーリーを作る上でも音楽シーンが一つのポイントになっていることを明言していた。

 そんな山田監督いわく、音楽シーンを描く上では「PV(プロモーションビデオ)っぽくならないように気を付けていたんです」とのこと。「生っぽさを大事にしたかった。唯たちがライブをしていて、そんな彼女たちのいい顔を撮り逃さないようにっていう臨場感を常に大事にしたいと思っていたんです」と明かした。そのため、レコーディングにも立ち会ったという山田監督が、「こんな大爆笑するレコーディングはないですって感じ」と振り返ったのは、ロンドンでの2回目のライブシーン。「ライブ中に唯の心が乱れる瞬間があるんですけど、そこはレコーディングから演技付けを爆笑しながらやりました。(声優の)豊崎(愛生)さんの開花っぷりがすごいです。どんどん花が開いていく。もともとすごく敏感な方だから不安も何もなかったんですけど」と同シーンは本作の見どころの一つになっているようだ。

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 自身も音楽好きというだけあって、音楽について語り出すと止まらない山田監督。アニメで音楽をテーマにすることの難しさについて問われても、「難しいというよりは、相乗効果のイメージのほうが強いので、いいことしかないかな。すごく盛り上がりますし。音の一つ一つを探っているだけでも世界が広がっていくから、楽しいことばかりですね」と屈託ない様子を見せる。本作における音楽シーンはそんな山田監督だからこそ達成できた境地なのだと改めて感じさせる。

 本作は、山田監督が「卒業する唯たちが(後輩の)梓にプレゼントをする話なので、それに向けて唯たちがどんなことを考えていたかっていうのがわかっていただけるのが見どころかなと思います」と語っているとおり、ある劇中歌の誕生秘話ともいえる内容になっている。ラストの、テレビシリーズの最終回へときれいにつながっていく展開はファンならずとも必見だ。(編集部・福田麗)

映画 「けいおん!」』は公開中

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