茨城県立歴史館でテーマ展「武士の肖像-描かれた水戸藩士」

江戸時代の水戸藩士の顔を展覧する「武士の肖像-描かれた水戸藩士-」展

江戸時代の水戸藩士の顔を展覧する「武士の肖像-描かれた水戸藩士-」展

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 「武士の肖像-描かれた水戸藩士-」が現在、茨城県立歴史館(水戸市緑町2、TEL 029-228-4277)で開催されている。水戸藩9代藩主・徳川斉昭時代の作品が多く、下絵など作品完成までの制作過程も紹介する。

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 展示しているのは、徳川斉昭の命を受けた藩士・内藤業昌や萩谷せん喬らが描いた藩士の肖像画など約120点。天保期を中心に多くの肖像画を展示し、水戸いにしえの人々の顔が明らかにする。

 当時は肖像画を描くと寿命が縮むという迷信があり、斉昭の肖像画などは「藩主周辺の女性たちには知らせないように」と書かれた書簡も紹介。
坂本竜馬なども描いた土佐藩の公文菊僊が桜田門外の変の水戸藩士・金子孫二郎を描いた肖像画も展示し、歴史ファンの興味を集める。

 内藤業昌の子孫で史料を提供した神永亜矢子さんは「昔はもっと多くの肖像画が残っていた」と話す。企画した同館主任研究員の原口知武さんは「下絵も多くあり、肖像画の制作過程なども分かる。初公開の史料もあり、多くの方に見てほしい」と歴史的価値を強調する。

 開館時間は9時30分~16時30分。月曜休館。入館料は150円。今月14日から展示内容を一部変える。今月26日まで。

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