「けいおん!!」最終話を見たのだが。

感想うまくまとまらないので、その前にひとつ。

澪の進学問題について。

澪が公立大学の推薦を蹴って、他のメンバーと同じ大学を受験したことに対する批判が少なからずあったようだ。たしかに、高校卒業時点で別々の道に進むエンドも、それはそれでいい話になっただろうと思う。が、個人的には澪の選択は間違っていなかったと思っている。

例えば「○○の研究で実績があるあの大学に行きたい」とか「○○大の○○先生に教わりたい」とか、確固とした目的があって公立大を選んでいたのなら大反対だが、そういう風には見えない。むしろ「自分の実力で推薦で受けられる学校はどこだろう?」ぐらいの感覚で決めちゃった、というほうが納得できる。公立推薦受験の方が安易な選択で、みんなと同じ大学へ行くことの方が主体的な進路選択だったんじゃないだろうか。担任が(おそらく親も)納得してるんだからいいんだ。進路指導は、学力だけじゃなくて本人の意思や性格まで考えてやってるんだから。

教員やってたときに担任として3年生を5回送り出して、進路指導主任を3年やった自分からみると(中学校でしたが)、澪みたいな子を公立推薦で出すのは怖いもん。ダメだったとき(公立の推薦だと有り得る)に、一般入試まで引きずってボロボロになるタイプにみえる。合格したとしても、友達のいない慣れない環境でやっていけるかという心配もある。ひとり立ちする時期なんて人それぞれでいいじゃない。

それから。エレファントカシマシというバンドがある。中学の同級生が卒業してから組んだバンドで、後に高校の同級生が加入して以来メンバーチェンジなしで40代半ばになっても元気に活動しているわけだ。そんな希望のある物語でもいいと思うな。