2.20アメリカ大使館前での弾圧に対する抗議声明

東京で起きた、デモに対する一連の弾圧と不当逮捕に抗議します。

http://d.hatena.ne.jp/ametaiQ/20110220/1298224010


経緯に関して、以下のまとめも参照してください。

『2・20アメリカ大使館前での弾圧を議論する際に前提とすべきこと』

http://togetter.com/li/103752



日本のような強い軍事力を持つ国、しかも過去の侵略や植民地支配の構造・体質をまったく変えていない国において、このような国家権力やそれと一体化したものによる不正義の行為が堂々と行われ、しかも社会全体がその不正義を容認するばかりか、難癖をつけて抗議者や弾圧の被害者を攻撃さえするという、非民主的で暴力的な状況が支配しているという事実は、周辺の国の人たちや、日本という国家にとって周縁的な存在と見なされかねない人たちにとっては、重大な脅威であるでしょう。
また、こうしたバッシングを行う人たちは、意図的に扇動している者にせよ、無知や愚かさからそれに同調して騒いでいる者にせよ、国家権力や支配的な雰囲気と思われるものへの同調による安心感を求めているのでしょうが、それが虚しいものであることも、内心では知っているでしょう。
その底にあるのは、自分自身に対する蔑みの感情、シニスムであり、それは中東やアジアの民衆を「遅れている」とか「無力」な存在だと決めつけたい心理と表裏のものだと思います。この人たちは、国家の権力によって支配され命を削られてさえいる自分自身を、そのような者として見出すことが怖いのです。
だから殺されるまで、騙され続けていることを欲し、その夢を破りかねない行為(デモや抵抗)を憎むのだと思う。


以下、救援会による抗議声明を転載します。

★★転送・転載お願いします★★

 

■2.20アメリカ大使館前での弾圧に対する抗議声明■

「2.20アメリカ大使館前弾圧救援会」

連絡先:ametaiq @ gmail.com

blog:http://d.hatena.ne.jp/ametaiQ/

不当逮捕映像:http://www.youtube.com/watch?v=OnwiaVSQ1ig

 2月20日15時45分ごろ、アメリカ大使館申し入れ行動の参加者2名を赤坂警察署不当逮捕しました。私たち救援会は主催者から事態を以下のように把握し、強く抗議したいと思います。

 

 沖縄・高江では昨年末から米軍ヘリパッド建設工事が強行され、2月は連日、沖縄防衛局が押し寄せ座り込み参加者がケガをする事態にまでなりました。そこで主催者の「沖縄を踏みにじるな!緊急アクション実行委員会」らは1月から3回に渡って東京のアメリカ大使館へ抗議申し入れ行動を行い、2月20日当日は大使館の目の前を通り申し入れするデモを計画していました。

http://d.hatena.ne.jp/hansentoteikounofesta09/

 

 しかし東京都公安委員会が直前になって集合場所・デモコース・解散場所を全て変更する暴挙を行い、当日も異常なまでの警備体制をしき参加者への妨害や挑発を繰り返していました。そこで主催者は大使館への申し入れ行動のみに切り替えました。申し入れのアポイントは大使館に当日16時で取れており、赤坂警察も「大使館手前のJTビル前まで全員行って良い」と合意したからです。

 

 ところがJTビル前に到着したところ、赤坂警察が参加者の行く手をふさぎ、いきなり「解散しろ」と圧力をかけてきました。そして参加者に襲いかかって2人を不当逮捕しました。

 映像を見てください。

http://www.youtube.com/watch?v=OnwiaVSQ1ig

 1人目は道に押し倒され、髪の毛をつかんで引きずりまわされるなどの暴行を受けました。2人目も強引に引きずられて全身に擦り傷と打撲を負いました。その際2人目が逮捕容疑を問いただした所、赤坂警察は「理由なんて後で良いんだ」と法治国家を根底から否定する暴言を吐きました。市民の正当な権利である申し入れ行動を暴力で弾圧することは絶対に許されません。

 不当逮捕後も赤坂警察は差し入れと抗議に行こうとした参加者を赤坂警察署の手前で何の法的根拠もなく2時間以上も止め続けました。ここでも赤坂警察は「また持ってっても(さらに逮捕しても)いいんだぞ」と脅しをかけてきました。そして弁護士が来ても、取調べは終わっているのに「取調べ中」とウソをついて1時間近くも弁護士の接見を妨害しました。そして差し入れすらさせませんでした。

 

 アメリカ大使館は今回の申し入れ書の受け取りを拒否しました。これまでアメリカ大使館は赤坂警察と緊密に連携しながら、「申し入れの警備は全て赤坂警察に任せている」と発言しています。この不当逮捕の責任は赤坂警察とアメリカ大使館、ひいては沖縄に基地を押し付けて反対する全ての声を押さえつける日米両政府にあります。何が何でも沖縄・高江に注目を集めさせないための弾圧であることは明らかです。

 

 私たち救援会は不当逮捕に断固抗議し、二人の仲間を今すぐ釈放することを求めます。

 

みなさまへの幅広い連帯を呼びかけます。

 

2011年2月20日 「2.20アメリカ大使館前弾圧救援会」

★救援カンパのお願い

弁護士費用をはじめとする諸経費のために、どうかカンパをお願いいたします。

郵便振替用紙に「2.20アメ大Q」とお書きいただき、以下へお振り込みください。

 

ゆうちょ銀行 振替 口座番号:00100-3-105440  「救援連絡センター

 

※なるべくゆうちょで振り込んでいただくか、かりに他行から振り込まれた場合は、ametaiq @ gmail.com までその旨ご連絡ください。

※正式な郵便振替口座が開設しましたら、ブログにてお知らせします。