2014-11-08

地方県庁所在都市クラスでも「コンパクトシティ」が支持されない理由

政府が推奨する「コンパクトシティ」に対してはネガティブ意見世論調査では多いが、都市別の結果はどうなってる?

 私見だが、首都圏が一番コンパクトシティ賛成派が多くて、郡部や被合併自治体に反対派が多いのは勿論、

 「本来コンパクトシティに選ばれる側」の県庁所在都市にも反対派が多いのでは?

 本来なら、コンパクトシティ政策は、県庁所在都市クラスに対する重点投資になるから県庁所在都市住民にはメリット大。

 しかし、コンパクトシティ政策を快く思う地方県庁所在都市住民は少ないのでは?

県庁所在都市クラス住民も、本来自分利益になるコンパクトシティ政策を反対するのは、「明日は我が身」と感じているからに他ならない。

 仮に若桜町鳥取市コンパクトシティ化され、一時的鳥取市が「勝ち組」になっても、それは一時的

 鳥取市民は、本能的に

 「鳥取市勝ち組扱いは一時的であり、次は鳥取市負け組岡山市勝ち組」の第二波のコンパクトシティ化の波が押し寄せる、とわかっている。

 岡山市とて安泰じゃなく、第三波で広島市コンパクトシティ化され、第四波で大阪市コンパクトシティ化され、最後には首都圏だけ残る

★つまりコンパクトシティ化が県庁所在都市クラスで終わると考えているお人よし地方民は少なくて、

 「どうせ二回戦、三回戦、決勝戦ってあるんだろ?」と察している。

 決勝戦で1都3県が圧勝することがわかっているから、その他2府41県は手放しでコンパクトシティ政策評価できない

★逆に言えば、コンパクトシティ政策地方人口30~50万人都市クラス住民に「納得」してもらうためには、

 「このコンパクトシティ政策は、一回限りです。二回戦は予定してなくて、あなた方は永遠勝ち組です」と政府手形を切る必要がある。

 カラ手形になるかもしれないが。

★ちなみに、コンパクトシティというのは、元の意味は「スプロール化した都市構造の再配置」という趣旨だった。

 しかし、このワードは一種のバズワード化してしまい、発言する人によってニュアンスが違う。

 今ではむしろ、「人口多い都市への集中投資選択と集中」という趣旨で解している人の方が多い。

 この場合、仮に鳥取市を「歩いて暮らせるコンパクトシティ」に再編したとしても、「選択と集中」と(わざと誤解して)解釈している人が、

 「次は鳥取市を廃棄して、岡山市へ移る番だ」と責めることになる。

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