岡谷鋼機、中川運河の倉庫竣工 昭和初期の外観
岡谷鋼機は9日、昭和初期の外観を再現した自社倉庫「中川配送センター」(名古屋市中川区)の竣工式を開いた。中川運河沿いに立地し、配管や鉄骨などの建築資材を保管する。倉庫の延べ床面積は約2860平方メートルで、2020年1月から稼働する。
倉庫は1934年から使用していたが、老朽化のため取り壊し、1月から建て替え工事を進めていた。耐震性を強めたほか、運河沿いであることから、浸水に備えて土地をかさ上げした。投資額は約6億円。
倉庫は名古屋市が再開発を進める中川運河沿いにある。外観は昭和初期の黒色の三角屋根が連なったデザインを再現し、景観に配慮した。夜はライトアップをし、観光資源としても活用する。岡谷篤一社長は竣工式で「にぎわいある街の発展に寄与したい」と話した。