アイスホッケー試合のクラスター 会場の換気など市が調査

北海道釧路市のアイスホッケーの試合で発生した大規模クラスター。
その後の市の調査で、観客の規模に対応した換気設備が設置され、ガイドラインに沿った感染対策も取られていながら、150人を超える人が相次ぎ感染していたことが分かりました。
市は、換気が十分だったかなどについてさらに調べることにしています。

今月15日と16日に釧路市内で行われた、アイスホッケー、ひがし北海道クレインズと東北フリーブレイズの試合では関係者の感染確認が相次ぎ、26日までに両チームの選手42人とスタッフ24人、観客89人の合わせて155人が感染する大規模なクラスターとなっています。

クレインズによりますと、15日は658人、16日は684人の観客が訪れていました。

これを受けて、釧路市が会場の換気機能を調べたところ、800人を収容した場合も対応できる換気設備が設置されていたということです。

また、去年、苫小牧市のアイスホッケーの大会で起きたクラスターの教訓を踏まえ、送風機6台を観客席や選手の出入り口に設置したり、ベンチ裏のパネルを外したりして、会場内で空気が循環するようにしていたということです。

さらに、検温やマスクの着用、観客席の間隔を空けるなど、アジアリーグのガイドラインに沿った感染対策を取っていたということです。

それでも150人を超える人の感染が確認されたことから、市は、換気が十分だったかなどについてさらに調べることにしています。