米・ボストン公共図書館、2021年は米国を分断する隔たりを埋めるための取組に注力することを発表:取組のテーマは“Repairing America”

2021年1月11日、米・ボストン公共図書館(BPL)は、2021年は米国を分断する隔たりを埋めるための一連の取組に注力することを発表しました。それらの取組を包括するテーマは“Repairing America”となっています。

“Repairing America”の取組は、2021年の同館のサービス及びプログラムにおいて重点的に実施されます。取組の主なテーマとして、「経済復興」「市民の参加と議論」「新型コロナウイルス感染症からの復興」「人種平等」「人材開発」「若年層の参与」が挙げられており、具体的な取組内容の一部も発表されています。

発表には、同館のDavid Leonard館長によるコメントも掲載されています。同氏は、米国の調査機関Pew Research Centerによる2017年の調査で米国の成人のうち80%近くが公共図書館を「信頼できる」(trustworthy and reliable)と回答したことに触れつつ、米国の民主的機関の一つとして、同館には復興・平等・コミュニティに関する米国の分断について理解を促し、隔たりを埋めるための支援を行う必要があると強調しています。

Boston Public Library Announces Repairing America Initiative(BPL, 2021/1/11)
https://www.bpl.org/news/repairing-america/

Repairing America(BPL)
https://www.bpl.org/RepairingAmerica/

参考:
米・ボストン公共図書館(BPL)、 人種的公平(Racial Equity)に関する活動計画を策定
Posted 2020年11月17日
https://current.ndl.go.jp/node/42548

米国図書館協会(ALA)・北米研究図書館協会(ARL)・米国専門図書館協会(SLA)、連邦議会議事堂襲撃を非難する声明を発表
Posted 2021年1月15日
https://current.ndl.go.jp/node/43003

American Libraries誌による2020年の振り返り(記事紹介)
Posted 2021年1月7日
https://current.ndl.go.jp/node/42926