豊田通商系、インドに技術支援センター モーター制御部品で
豊田通商グループの電子部品商社、ネクスティエレクトロニクスは5日、インドにモーター制御部品の開発や評価などを行う「テクノロジーセンター」を開設したと発表した。インド国内で二輪車や三輪車の電動化を内製したい現地企業を主な対象として、モーター部品の開発を支援する。
インド・ニューデリーで11月25日に開設した。まずは技術者数人で立ち上げ、5年後には20人規模に拡大する計画だ。モーター制御のためのハードウエアやソフトウエアの設計・開発、シミュレーションや耐熱試験などの性能評価までの一連の技術支援をする。車両のほかエアコン向けなども想定する。
投資額は明らかにしていないが、設計のためのソフトウエアや検査装置などの設備をそろえた。
インドはモディ政権の看板政策として、インド国内でものづくりをする地場産業振興策「メーク・イン・インディア」を打ち出している。ただインド国内ではモーター制御にかかわる技術の蓄積はまだ乏しいとされ、ネクスティは技術支援に商機を見いだせると判断した。