京アニ事件 身元公表速やかに 報道各社が府警に要望
日本経済新聞社など京都府内に取材拠点を持つ報道機関12社でつくる「在洛新聞放送編集責任者会議」は20日、京都アニメーション放火殺人事件の犠牲者35人のうち未公表の25人の身元を速やかに実名で公表するよう、京都府警に書面で申し入れた。
申し入れ書では「このままでは事件の全体像が正確に社会に伝わらない」との懸念を表明。身元公表に異例の日数を要する憂慮される事態だとして、今回を先例としないことも求めている。被害者や遺族の取材については「節度ある取材のあり方を考えながら報道にあたっている」とした。
申し入れに対し、府警の井上基総務部長は「遺族・関係者と調整し、適宜適切な時期に応対したい」と述べた。