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2024年にのぞんで 凶暴化する「世間」、変えるには インタビュー 作家・演出家 鴻上尚史

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作家・演出家の鴻上尚史さん=宮間俊樹撮影
作家・演出家の鴻上尚史さん=宮間俊樹撮影

 新型コロナウイルス禍が日本社会の「世間」をより凶暴化させた――。作家で演出家の鴻上尚史さんはパンデミックの4年をこう総括する。同調圧力の強いこの社会で、何が問われているのか。「一人一人が『好き』を追求し、それをちゃんと言葉にしよう」と鴻上さんは言う。それってどういうことですか?【聞き手・小国綾子】

同調圧力が高まり、ネットで相互監視

――パンデミックによる問題の表れ方は各国で異なりましたね。

 日本では「世間」が暴走し、凶暴化したと感じました。私のいう「世間」とは、自分に関係がある人たちだけで形成される世界のこと。会社とか学校、隣近所といった身近な人々によってつくられた世界です。

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