石破首相 ウクライナ侵攻“誤った教訓残さない形で終結を”

石破総理大臣は24日夜、G7=主要7か国のオンラインによる首脳会合に参加し、力による現状変更が可能だという誤った教訓を残さない形で戦闘を終結させ、ウクライナの公正で永続的な平和を実現することが重要だと強調しました。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって3年となるのにあわせてG7各国は日本時間の昨夜、オンラインによる首脳会合を開き日本からは石破総理大臣が参加しました。

会合には、ウクライナのゼレンスキー大統領も参加し、冒頭で、G7からの支援に強い期待を表明しました。

続いて各国の首脳が発言し、石破総理大臣はアメリカをはじめとする各国の外交努力によって事態が打開されることに期待を示しました。

そのうえで、力による現状変更が可能だという誤った教訓を残さない形で戦闘を終結させ、ウクライナの公正で永続的な平和を実現することが重要だと強調しました。

またヨーロッパとインド太平洋地域の安全保障は不可分だとして、ロシアと北朝鮮の軍事協力の進展を強く非難しました。

そしてウクライナへの支援とロシアへの制裁を継続する日本の方針に変わりはないと説明し、G7の結束を呼びかけました。

このあと石破総理大臣は記者団に対し「ロシアによる侵略が継続していることを改めて非難すると同時に、今なお戦いを継続しているウクライナの勇気に心から敬意を表したい」と述べました。

また、首脳会合の詳しい内容は控えるとしながら「首脳間の発言に主たる対立があったとは思っていないが、共同声明の内容は事務方が調整している」と明らかにしました。

そのうえで「アメリカの努力に対してほかの6か国が一致した見解をまとめて出したわけではないが、トランプ大統領が平和に向けてロシアのプーチン大統領といろいろな話し合いをしている、あるいはする用意があるとしていることについては評価する発言が多かった」と述べました。