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平成の日本政・官界を取材してきた伊藤智永専門編集委員が担当するコラム。

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不適切にもほどはある?=伊藤智永

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岸田文雄首相との面会に臨む自民党の麻生太郎副総裁=東京都千代田区の同党本部で2024年1月19日午後3時31分、竹内幹撮影
岸田文雄首相との面会に臨む自民党の麻生太郎副総裁=東京都千代田区の同党本部で2024年1月19日午後3時31分、竹内幹撮影

 <do-ki>

 世界から見た日本政治のトップ3といえば、岸田文雄首相と「後見人」の麻生太郎自民党副総裁、上川陽子外相。麻生氏が上川氏を「おばさん」呼ばわりした一件は、格好の国際的ゴシップだ。

 それにしては幕引きがみっともない。岸田首相が国会で見解を問われ、「慎むべきだ」と答弁。その夜、麻生事務所が「表現に不適切な点があり撤回する」とコメントした。本人は現れずじまい。

 マッチョイズムに照らし、誠に「男らしく」ない。男性優位主義が、本当は弱虫の集まりとはよく言われる。例えば麻生発言の主語。「俺たちから見てても、ほう、このおばさんやるね、と」。この「俺たち」がくせものだ。

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