なんか、凄いニュースが飛び込んできましたよ!週末の夜ですが!
万博協会、「プレハブ」の建て売りを検討 パビリオン建設の遅れで
なななんっにー!
記事の内容ですが、
協会側が箱のような建物を建て、内外の装飾を任せる「建て売り方式」を検討していることがわかった。建設費はこの方式を受け入れた国・地域に求める。
工期が短い「プレハブ工法」で箱のような建物を代わりに建てて引き渡す。それぞれの国・地域が独自のパビリオンとして、内外の装飾を手がけることを提案
だそうです。
まさかの建売、しかも押し売り。
オープンハウス?もしかして、
いやいや、箱のような建物を建て、、だから、
さらにローコストハウスと同じコンセプト
こんなのか?
やっちまいそうだなー
なんで、そんな話になっているのだろうか。
これまで見てきた流れをおさらいすると、
万博ヤベー、パビリオンの建設申請が一件も出てねー
実はパビリオンにはA、B、C、と三種類あって、
Aタイプっていうのがいわゆる各国がデザインを競った、いわばドヤ建築を建てる。
ほとんどの参加国がこのAタイプと思っていたら、50か国しかいない。
このAタイプのパビリオンがどうなるのかわからん!で焦っているというものでした。
で、残りのBやCは、長屋形式のテナントだから気にしていないらしいのですが、
我々としては、むしろこの長屋形式がヤベーんじゃねえの?でした。
いやあ、この外から入って外に出す、入口と出口がほぼいっしょの外廊下形式の長屋は、共同パビリオンとしても悲しくないか?という心配でした。
つまり、Aタイプは凝りに凝ってるからギリギリになってるのか?もしくは、もはや奇矯なデザインのドヤ建築は流行らねーよな、と各国が躊躇してるんじゃないか?というものでした。
それが、まさかの、「でしたら、建売で単純な箱を準備しますんで!」か言う始末。
なんで、そんなことになるんだろうか?
もともと、約50区画の土地を準備するから参加各国は自由にデザイナー選んで、自由にむちゃくちゃ目立つパビリオンやって、つかーさい!ってことだったと思うんです。
それが、全然、反応がないから、
焦って「とりあえず、箱にして建てときますんで、支払いは後払いですが」ということみたいですよ。
で、内装と外装は勝手にやってくれ、と。
そうなると、もうドラッグストアみたいなものになりますよね。
ドラッグストアというのは、決まりきった生活必需品をなるべくたくさん安く売る。
なるべく多くの種類をもれなく店頭に並べて、なるべくたくさん安く売る。
少ない従業員さんで店舗をまわし、なるべくたくさん安く売る。
そのために、工事費をかけない。
倉庫建築を元に考えて、
工事費のかかる窓もなくし入口だけにする。
屋根も壁もまっ平にする。
外壁の素材も一番安い製品にする。
で、コーポレートカラーで塗装し、ロゴマークだけ付ける。
そういう建築です。
そうなると、建売で箱だけ準備するパビリオンというのは、
こんなものにならざるを得ない。
塗装とロゴマークだけで視認性をよくするというと、
国籍マークというものが思い浮かびますね。
キャプテンアメリカ風ドラッグストア
スピットファイア風ドラッグストア
メッサーシュミット風ドラッグストア
こんなものが並ぶという意味では
ちょうど、ロードサイド店舗のような状態。
ファスト風土と呼ばれていますが、今の日本を象徴する光景です。
それが、大阪万博で再現されるとなると、EXPO70とは違った意味で、
むしろ時代にばっちり合っているのかもしれませんね。
でも、なんで、そこまで万博協会が焦りまくっているのか?
もう一度、タイプAの設計ガイドラインを調べていて、
いやあ、これは確かに、難易度高いわ、各国がパビリオンやめようかなあ、
と思うはずだわ。という記述を見つけてしまったんです。
つづく