『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版発表。フルHDに対応し、お手頃価格で本日配信開始

 

アトラスは6月14日、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン(Persona 4 Golden)』PC版を発表し、配信開始した。対応プラットフォームはSteamで、価格は1980円。アートブックとサウンドトラック付属のデジタルデラックスエディションが2480円。もちろん日本語に対応している。先日Steamにアトラスのクリエイターページが登場。大手ゲームメディアが取り上げるなど話題となり、何が登場するのか関心を集めていたが、『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』だったというわけだ。


『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』は、2008年にPS2用として発売された『ペルソナ4』をベースに、新キャラクターを含めた追加要素や調整が行われ、2012年にPS Vita用としてリリースされたジュブナイルRPGである。主人公は、両親の仕事の都合で都会から田舎町「稲羽市」へやってきて、親戚の堂島家で過ごすことになった高校2年生。田舎町で平穏な1年間を過ごす予定だったが、稲羽市では「雨の日の午前0時に1人で消えたテレビを見ていると、運命の人が見える」というマヨナカテレビの噂や、奇怪な連続殺人事件が起こっていた。

あるきっかけからペルソナに目覚め、異世界の存在を知った主人公と仲間たちは、怪事件を解決しようと「自称特別捜査隊」を結成。男子高校生としての日常を過ごしながら、稲羽市に迫る大いなる影に立ち向かい、事件の真相を追い求めることになる。

父がチューン系スーパーマーケット「ジュネス」の店長である花村陽介、カンフー映画や肉が好きな里中千枝、老舗旅館「天城屋旅館」の1人娘でちょっとずれたところのある天城雪子など、八十神高校に通う同級生を中心に自称特別捜査隊の仲間たちが登場。稲羽署の刑事として事件を捜査している堂島遼太郎や、捜査で多忙な父に代わって1人で家事をこなす小学1年生堂島菜々子を始めとしたキャラクターたちも登場し、自称特別捜査隊のメンバーとの明るく爽やかな青春や、それぞれ葛藤を抱えたキャラクターたちが思い悩む姿も描かれていく。


主人公は、昼は高校生として高校へ通う一方、異世界ではシャドウと戦闘を繰り広げる。主人公は複数のペルソナを使い分けるワイルドの能力を持っており、戦闘によって新たなペルソナを獲得したり、ベルベットルームでペルソナを合成して強化。シャドウとの戦いでは、敵の弱点を突くともう1度行動できる要素や、すべての敵をダウンさせると総攻撃できるシステムがあり、仲間と協力しながら事件に対抗する。また、キャラクターたちと交流を深めると、恩恵が得られたりペルソナの強さに繋がるコミュニティシステムが採用されており、誰かとの絆が主人公の力になっていく。なおコミュニティには、女性キャラクターとの恋愛要素も搭載されている。


『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』では、追加要素として世間知らずで無愛想な少女マリーが登場。近隣の沖奈市へ遊びに行ったりといった新たなイベントや新規アニメーション、バランス調整も行われている。『ペルソナ5』および『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』と比較すると、両作よりもプレイ時間が短く、作品全体の明るく楽しい雰囲気や、事件の犯人を推理する要素が特徴と言えるだろう。また、今回発表されたPC版は可変フレームレートやフルHD対応が特徴となるようだ。

Steamでのアトラス作品はセガから『Catherine Classic』が2019年に発売されているが、国内からは購入出来ないため、国内からも購入できる作品としては『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』が初となる。2度のTVアニメ化も行われた傑作『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』Steam版は1980円で配信中だ。


【UPDATE 2020/6/14 3:50】
Steam版『 ペルソナ4 ザ・ゴールデン 』を起動して確かめたところ、本作ではアンチエイリアスや影、レンダリングスケール(最大200%)の変更が可能。ストアページにはパッドを推奨する旨が記載されているものの、キーボード用のキーコンフィグも用意されている。また、発表が行われた「The PC Gaming Show 2020」内では、ジュネスのテーマが冒頭に流れたり、クマが登場する演出も行われた。