経済
「島忠」+「TSUTAYA」=家具も買える本屋 尼崎に27日オープン
家具・雑貨店と書店を一体にした新業態の店舗が27日、兵庫県尼崎市にあるホームセンター「ホームズ尼崎店」の店内に開業する。業界大手の島忠(さいたま市)と蔦屋書店(東京)が手掛ける暮らしの提案を目的とした店舗で、西日本では初出店となる。23日、現地で報道機関向けの内覧会があった。
「TSUTAYA BOOKSTORE(ツタヤ・ブックストア)ホームズ尼崎店」。売り場全体がカフェのような雰囲気で、食や美容、暮らしなどのテーマごとに書籍(約13万冊)や関連の生活雑貨(約2万点)が並ぶ。
ホームズ尼崎店2階の約6600平方メートルで、ダイニングテーブルや椅子など約7千点の家具を展示・販売する。カフェも併設しており、気に入ったソファに座りながら、コーヒーを片手に購入前の本を読むことも可能だ。
若いファミリー層に照準を合わせ、児童書やコミックなども充実。雨の日でも遊べる公園をイメージし、遊具も備えたキッズスペースや、人気のキャンプ用品などを集めたアウトドアコーナーも設けた。
島忠は現在、首都圏を中心に家具とホームセンターの複合店計60店を展開(兵庫県内は尼崎店のみ)。2年前、蔦屋書店とフランチャイズ契約を結び、新業態の1号店を横浜市内にオープンし、尼崎店が2店舗目。尼崎市はファミリー層が増加傾向にあるため、出店場所に選んだという。
蔦屋書店の担当者は「家族で楽しめる。新しい暮らしを体験してほしい」。島忠の担当者は「本を読んで店内でくつろぎながら、家具の良さを知ってもらう接点になれば」と期待する。(三島大一郎)