少子高齢化にあえぐ日本とは対照的に、着実に人口爆発へ向かう世界。地球温暖化も相まって、やがて訪れるのは世界規模での食糧危機だ。2020年には早くもその兆しが、ある意外な食材から表れる可能性が出ている。
コーヒーを飲みながら、仕事や勉強で疲れた頭を休める──。20年以降、そんな気分転換の前に、財布との相談が必要になるかもしれない。生産地減少と需要増が重なり、コーヒー豆の需給が逼迫する懸念があるからだ。
国際的な研究機関「ワールド・コーヒー・リサーチ(WCR)」は、コーヒー生産の6割程度を占める「アラビカ種」の生産適地が2050年に半減する危険性を指摘してきた。背景の一つは、地球温暖化で、その影響は既に生産地に広がりつつある。
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