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放出系を習得してから、自分が具現化系だと判明しました。修行をやりなおすべきでしょうか?

今回の質問は、ハンターネームGさんから。


Gさんは、放出系を修行したあとに、自分が具現化系だと気づきました。彼はキャリアチェンジすべきでしょうか?


技術習得には逓減性(ていげんせい)がある

結論からいうと、キャリアを変え、具現化系に転向しましょう。

いまさら間に合わない!と思うかもしれませんが、大丈夫。

なぜなら、大半のスキル学習には逓減性(ていげんせい)があるからです。逓減性とは、後半になるにつれ、ドンドンと成長が鈍くなることです。

始めは簡単に上達するのに、エキスパートになるにつれ、髪の毛一本の上達に年単位の努力が必要になります。まるでRPGのレベル上げですね。

そのうえ、系統の相性差があります。今のキャリアを続けても、Gさんの成長には限界が。

具現化の習得を100とした場合、相性の悪い放出系の習得は、同時間の修行しても40程度にしかなりません。

Hunter x Hunter 9巻(冨樫義博 )より


系統別の成長率と鈍化を加味して、成長グラフを描いてみると…

なんと! たった2年の修行で!Gさんの具現化能力は、10年修行した(苦手な)放出系に追いついてしまうのです!(学習の減衰率0.8倍と過程)

これはもう、考えるまでもありませんね。長期のキャリアを考えるなら、覚悟を決めて、キャリアチェンジをすべきです。

ちなみに、このように過去の積み上げを捨てられず、ズルズルと間違った積み上げを続ける心理を、「コンコルド効果」と呼びます。


放出系の修行は無駄になるの?

そんなことは、ありません!

そもそも、あなたが修行した時間の大半は、四大行(纏・絶・練・発)です。系統修行ではありません。10年ずっと放出系の修行をしたように思っても、実際に放出系に費やした時間は半分もないのです。

つまり、基礎や積み上げを考慮すると、あなたの念能力の習熟度は(5年目でキャリアチェンジをした場合)、このようになります。

見ての通り、Gさんに適性のある具現化系の習得は、総合力の大きな上乗せになっています!

表面上の能力にとらわれず、しっかり基礎練習を行っていれば、キャリアチェンジのリスクは、そこまで高くありません。


能力の強弱よりも、市場価値に注目

ここまで、得意分野へのピボットの有効性について考えてみました。

しかし、真に重要なのは、市場における希少価値です。たとえ戦闘力が弱くても、特殊なシチュエーション限定でも、とても希少な能力ならば…ものすごい価値があるかもしれません。

たとえば、中途半端な強化系能力者には、市場価値がほとんどありません。なぜなら、サブマシンガンで足りてしまうからです。一方で、レアメタルを生成できるなら、それがどんなに微量でも巨万の富を築くことができるでしょう。


向いていない放出系から、具現化系へとピボット(方向転換)したGさんは、一見すると転職市場において不利に見えるかもしれません。

でも、実は逆なんです。

Gさんの市場価値は、非常に高い可能性があります。

なぜなら、「まじめに放出系能力を学んだ具現化能力者」は、ほとんど転職市場に存在しないからです!


元放出系のキャリアを活かせ!

元放出系の強みとはなんでしょうか? 

それは、「具現化したものを、手元から離しても長時間維持できること」です。大抵の具現化能力者は、具現化したものを手元から離せません。

そもそも苦手領域なので、ほとんどの具現化能力者は初めから学ぶことを諦めています。しかし、放出系を長時間学んだGさんには、それが可能なんですね。

さらに! Gさんの場合はオーラ総量の大きさが強みなんです。念をコンスタントに打ち出す放出系は、必然的にオーラ総量が大きくなりがちです。具現化系は鎖やリモコンなど、小さいものを具現化する人が多く、注意して鍛えないとオーラ総量が増えにくいんですね。Gさんのオーラ総量で具現化キャリアを選べば、通常では考えられない巨大な武器や念獣を具現化できそう。しかも遠隔操作まで。

これは非常に協力なアドバンテージです!

Gさんならば、放出系の前職キャリアを生かすことで、例えば、こんなことができそうです。

・ゴリラのような、巨大で遠隔操作できる念獣を具現化する
・時限爆弾のような、遠距離起爆できる念兵器を具現化する

どちらも普通の具現化系には不可能な、強力な能力になりそう。これなら転職市場でも大いにアピールできます。特にゴリラはオススメです。

なぜなら、念獣は放出系とも、具現化系とも相性がよい能力。過去のキャリア有効に生かしたいGさんには、ピッタリの方向性かもしれません。

ゴリラにするか、爆弾にするか…どちらの能力を選ぶか? どちらにしても、Gさんの念能力は可能性が溢れていると思います!念の選択は人生の大きな分かれ道です。しっかり考えて、有効な能力を選びましょう。

それではまた来週!質問はこちらに、お気軽におよせください。


まとめ

・成長は鈍化するので、セカンドスキルへの投資はリスクではない
・苦手なものに投資するより、得意なものに方向転換するほうがよい
・古いスキルも、新しいスキルの基盤として積み上がる
・能力の掛け合わせによるレア度で、市場価値をだそう
・ゴリラから爆弾まで、横断スキルは新しい可能性の宝庫。



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