光触媒「発見者」藤嶋昭氏と研究チーム、中国・上海理工大に移籍

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藤嶋昭・東京大特別栄誉教授=東京都新宿区で2020年9月11日、宮本明登撮影
藤嶋昭・東京大特別栄誉教授=東京都新宿区で2020年9月11日、宮本明登撮影

 光で化学反応を起こす「光触媒」を発見し、ノーベル賞候補にも名前が挙がる藤嶋昭・東京大特別栄誉教授(元東京理科大学長)が8月末に、自ら育成した研究チームと共に中国の上海理工大に移籍した。同大は今後、藤嶋氏を中心とした研究所を新設する。

 財源不足などにより日本の研究環境が悪化する中で、産業競争力にも直結する応用分野のトップ研究者らの中国移籍は、日本からの「頭脳流出」を象徴する事例とも言えそうだ。

 上海理工大の発表によると、藤嶋氏と研究チームは専任職として勤務する。同大は今後、藤嶋氏のチームの研究を支援するプラットフォームとして、光触媒に関連する国際的な研究所を学内に設置する計画だ。

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