同性結婚式用のウェブサイト、作成拒否の権利を認める 米最高裁
ニューヨーク=中井大助
ウェブデザイナーが信仰を理由に、同性カップルの結婚式のウェブサイト作成を拒めるかどうかが争われた訴訟で、米連邦最高裁は6月30日、「拒否できる」とする判決を言い渡した。
9人の判事のうち、共和党の大統領に指名された保守派の6人が多数意見として結論に賛同した。米国憲法で保障された表現の自由に基づき、信念に反するメッセージの発信を強制することはできない、と判断した。
一方、民主党の大統領に指名された3人のリベラル派判事は「特定の人たちへのサービスを拒否する権利は憲法で保障されていない」と、強く反対した。
連邦最高裁は2015年、全…
- 【視点】
ウエブサイトのデザイナーは表現者。個人に、本人の信仰に反する表現を、政府は強制できない。そういう内容の判決なので、一見極めて当たり前にも見える。そうじゃなければ、表現の自由も信仰の自由も守られていると言い難いだろう。 ただ、性やジェンダ
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