「支持の底が割れた」 牧原出・東大教授が語る岸田政権の問題点
聞き手・中田絢子
自民党衆院議員の神田憲次財務副大臣が13日、事実上更迭された。政務三役の相次ぐ辞任の背景にはなにがあるのか。牧原出・東大教授(政治学)に聞いた。
岸田政権は発足後、最大の危機にある。内閣支持率の低下に歯止めがかからぬ中、9月の内閣改造後、政務三役の辞任は3人目となった。
防衛費増額や少子化予算の増加、コロナ対応など個別の政策では反対もあった。それでも大きな支持率低下は見られず「低位安定で底堅い」と見ていたが、底が割れた印象だ。調査によっては、「不支持率」は7割台に近づきつつある。
私はいま、力のある閣僚経験…
- 【視点】
「支持の底が割れた」という表現は、政治記者もよく使いますが、政権にとってはなかなか危機的な状況だと思います。内閣支持率をベースにするとおおむね「3割を割ったら危険水域」などと言われることが多いのですが、実際に底が割れて政権が倒れるかどうかは
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