阪大がAI人材の養成講座 3カ月で院卒レベルに
大阪大学は25日、人工知能(AI)の高度な人材を養成する講座を8月から始めると発表した。企業の研究者を「3カ月で阪大院卒レベルの即戦力にする」(八木康史副学長)のが目標だ。受講者は自らの企業のデータを持参することも可能で、実データによる演習などを通じ、企業が必要とする最先端のAI技術の習得を目指す。
講座は八木副学長が代表理事を務める一般社団法人データビリティコンソーシアムが主催し、阪大が教材などを提供する。メーカーなどの中堅技術者向けで、数学の知識やプログラミング経験を持つ人などが対象だ。JR大阪駅前のグランフロント大阪で8月24日~11月30日までの毎週土曜日に開く。
「機械学習の基礎」「実践深層学習」など5科目あり、計60コマ(1回90分)。講義と演習は阪大の若手教員らが担当する。1科目から受講でき、定員は各科目25人程度。5科目全て受講する場合の料金は120万円(税別)。受講希望者は7月31日までに申し込む。
阪大は新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援を受け、2017年からAI人材の養成講座を大学内で開いてきた。これまでに約100人の社会人が受講した。今回はより実践的な内容とし、会場も社会人が参加しやすい場所に移す。