完了しました
――約30年ぶりに落語の稽古をして、いかがでしたか。
伊集院
ラジオ歴も30年になるので、生放送で緊張することは良くも悪くもなくなっていたんです。でも、(今回は)みっともないまねはしたくないなという緊張感を久しぶりに味わいました。(稽古中に)その緊張感がストレスになったあたりで、「ちょっとご飯食べにいこうか」と、師匠に銀座のお
円楽 特に稽古はつけていない。二ツ目になってから休んだんだから。あとは自分のセンスと自分の考え方で、自分の落語をやればいい。
――「休んだ」と今おっしゃいましたが、円楽師匠にとってはまだ伊集院さんはお弟子さんなのですか。
円楽 クビにした覚えもないし、前座修業をちゃんとしたから。二ツ目になったら一応はプロの落語家。だから、休んでいたという言い方でいいんじゃない? 伊集院光の名前の方が売れているから、伊集院のままでいい。
伊集院 実は(30年前に)「伊集院という名前で落語をやったっていいんだよ」とまで師匠は譲歩してくださっていたんです。僕は若かったので、「いや、落語の方はこれでキッパリとケリをつけます」と言って出ていった。それから先はまぁ、勝手に破門状態といいますか、クビなんだろうと思っていたのですが、10年ぶりぐらいにお会いした時、「僕は今どういう状態なんですか?」と言ったら、「お前に尊敬する気持ちがあれば、俺は師匠だ」と。そこで、また縁をつないでもらいました。