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ケイアイノーテック、フルゲート割れのコックスプレートで無念の選出漏れ

2021年10月20日 11:25

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 豪G1コックスプレートの枠順抽選が現地19日に行われ、前売り1番人気のザーキが6番枠、年度代表馬のベリーエレガントは9番枠に決まるなど出走10頭の顔触れが明らかになった。しかし、フルゲートに満たないにもかかわらず、日本から移籍したケイアイノーテックは主催者判断で除外された。

 同日付けの豪競馬メディア『racenet.com』によると、コックスプレートの出走を希望するケイアイノーテック陣営は、19日の朝に最終追い切りも済ませていた。ところが、ムーニーバレーレーシングクラブ(MVRC)から事実上、出走を拒絶される形となった。

 今年のコックスプレートに最終登録したのはケイアイノーテックを含む11頭。頭数的には全ての馬に出走可能な枠があるが、MVRC委員会は枠順抽選前に開いた年次会合でケイアイノーテックの除外を決定した。

 その経緯についてMVRCのM.ブロウェルCEOは「当落線上だった」とギリギリの判断だったことを明かすとともに「今朝の委員会は議論百出だった」「あの馬が3年間勝っていないことは不利に働いたし、我々としては1600m向きと感じている」「彼が移籍してからのベストランはウィンクスステークスでの4着だが、それ以外はやや物足りない」とケイアイノーテックの現状を指摘。コックスプレートの同日に行われるG2クリスタルマイルへの出走を希望している。

 これに対してケイアイノーテックのM.スミス調教師は「ただただガッカリだ。なんでそれしきできないのか」と落胆。「とにかく決まったことだ。我々は進むとするよ」と前を向きつつも「フルゲートだったなら理解できたが、そうでないにも関わらずのことだったからなおさら悔しいんだよ」とやり切れない心情を吐露している。

 なお、スミス師はケイアイノーテックの次戦について、ブロウェルCEOの推すクリスタルマイルではなく、G1マッキノンステークスにする考えを明かしている。