静かな年明け 変異株確認で騒ぎも コロナ禍で揺れる観光立国
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平塚雄太/西部報道部記者
仙台市出身の35歳。外国語に堪能で同い年の妻は2歳の息子を連れて仕事でスイスに赴任。一人、日本に残された。ならばパパは育休で行きます!料理の盛り付けはぐちゃぐちゃ。掃除や洗濯も得意ではない。物価高のスイスで慣れない主夫業をこなせるか。新型コロナウイルスにも翻弄(ほんろう)される不器用な新米パパの異国でのドタバタ劇を随時更新します。
あっさりとしたスイスのお正月
日本はクリスマスが終わると店の商品も街の装いも一気にお正月の雰囲気になるが、スイスにはもちろんしめ縄を飾ったり、お餅を食べたりするなどの風習はなく、新年を迎えてもサンタクロースが街中のあちこちにいて全く正月らしさを感じない。スーパーも新年早々から営業を始め、4日から授業を始める学校もあった。欧州はクリスマス前後の休暇が長い分、正月はあっさりしたものらしい。
ただ、ロシア正教は暦の考え方の違いによって1月7日がクリスマスで、ロシア系の人は1月上旬に休むなど例外もあるそうだ。
そんな中、年末年始はジュネーブの自宅で妻と2歳の息子と3人で静かに迎えた。有料契約をすれば海外でもNHKの紅白歌合戦が見られて日本の年越し気分を味わえるが、息子がすぐ飽きるだろうから見るのはやめた。日本が年明けのカウントダウンで騒ぐ頃はこちらはまだ夕方で、息子はまだ元気に遊ぶ時間帯だ。
年末年始も「息子ファースト」
大みそかの夕食は妻が作ってくれた年越しそば。そばアレルギーのチェックが終わっていない息子はそうめんで代用だ。午後9時半ごろ息子が寝付き、妻とテレビで英語の映画を見ていたら年明けの時間になった。欧州の各都市は年明けを盛大な花火で祝うのが恒例だが、ジュネーブは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で打ち上げのイベントは中止になった。それでも個人で花火を買って上げる人もいて、近所でもバババンと何発も上がり驚いた。なかなかの迫力で寝付いた息子が起きないかヒヤヒヤしたが大丈夫だった。
おせちもこちらにある食材で妻が作ってくれたが、日本から送ってもらった切り餅は食べないままで終わった。食欲と好奇心が旺盛な息子。新しい食べ物を見ると飛びつ…
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