群馬銀行員が顧客の金5千万円を預かり着服 ギャンブルに使い込みか

杉浦達朗
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 群馬銀行前橋市)は2日、行員が顧客から新紙幣への両替を受け付けるなどの名目で、約5千万円を不正に預かっていたことが発覚したと発表した。預かった金を着服し、賭博に使ったという。同行は顧客に全額返済し、行員を9月20日付で懲戒解雇したという。詐欺罪での告発を検討している。

 同行によると、深谷支店兼深谷上柴支店(埼玉県深谷市)の渉外係だった20代の男性行員は8~9月、「新紙幣への両替目標がある」「両替を無料で受け付ける」などと個人と法人計16の顧客にうその説明をし、現金で計5535万円を預かった。9月に顧客から支店に問い合わせがあったことから、不正が発覚。調査の結果、行員はオンラインで米大リーグなどの試合結果を予想する「スポーツ賭博」にのめり込み、預かった金のほとんどを使い込んでいたことが判明したという。警察に相談しているという。

 同行は「痛恨の極み。みなさまに深くおわびし、内部管理態勢の充実に取り組む」としている。

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