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平らかな場所へ向かうアート=和田浩明(川崎支局)

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生成AI技術とコラボした特別展示を予定する「スタジオフラット」(川崎市)の大平暁代表(中央)と、所属アーティストの安藤未央さん(右)、ANAZUさん(22)=2024年3月7日午前11時21分、和田浩明撮影
生成AI技術とコラボした特別展示を予定する「スタジオフラット」(川崎市)の大平暁代表(中央)と、所属アーティストの安藤未央さん(右)、ANAZUさん(22)=2024年3月7日午前11時21分、和田浩明撮影

 「障害のあるなしに関係なく、いい作品の価値は認められる。それが当たり前の時代になってきていると感じます」。そう話すのは大平暁(おおだいら・さとる)さん(52)だ。川崎市で、障害がある人たちのアートを通じた自己表現や経済活動などを後押しする生活介護事業所「studioFLAT(スタジオフラット)」を運営している。

 7日に訪れた事務所は商業施設の3階に位置し、明るい色彩と光があふれる。20~30代の所属アーティストたちが、真剣な表情で絵筆や色鉛筆を振るっていた。かと思えば、イスに座ったままで寝ている人、床の上に寝そべって絵を描く人、職員と大きな声でやりとりする人もいて、愉快でにぎやかな空間だ。

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